コラム&レポート

現代医療は『 EBM 』( Evidence Based Medicine )といって医学的な根拠のある治療法であることが重要であり、それは一般にも浸透しつつある。医療を受ける時にこの EBM を確かめることが必要であるように、ダイエットをする場合にも医学的な根拠が確立されているかどうかを確かめたいものである。

ダイエットブームが続く現在の日本では、ダイエットについての様々な情報が飛び交っている。食べ物を売るには、とにもかくにも『太らない』、『痩せる』という言葉をつけないといけないかの如く、そういうコンセプトの商品が多い。マスコミは視聴率が稼ぎやすいということで、定期的に話題を変えながらダイエットを取り上げる。内容はあまり重要ではなく、興味をひきそうなダイエットであれば何でも良いのである。(そうでないこともあるかもしれないが、多くはそうである)

近年、話題となったダイエット法の多くは現れては消えていくの繰り返しである。効果があろうが無かろうが、健康に良かろうが悪かろうが、目新しいものを取り上げ短絡的な解説がついて回る。そんなことで痩せられるのだったら、それを皆が続けているはずであるが、そうはなっていない。それが現実である。

マスコミが取り上げるダイエット法が、またその説明が間違っているとは言わない。しかし、物事は多面性があり、一つの現象だけを取り上げて短絡的に評価をしたり結論を導くのはあまりに軽率であり、責任感がまるでない。ダイエットをする人がどんな人なのか、何が原因で太っているのか、年齢や性別、そういった要素で効果や安全性は全く異なるものになることもある。

肥満というのはなかなか厄介な研究題目で、実はその多くが明確な結論に行き着いていない状況にある。だから突き詰めてしまえばどうしたら良いのか誰もはっきりした事はいえなくなってしまうだろう。それでも敢えてこうした問題提起するのは、訳の分からないダイエット法の被害者となって、健康を損なってしまう人がいるからであり、それが人生を台無しにしてしまうリスクさえはらんでいるからである。最後に何をどう考えどう行動するかはそれぞれの自己責任である。根拠のより明確な方法、自分に向いている方法を考えて取り組み、健康第一を忘れないで欲しいものである。

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