コラム&レポート

楽して痩せたい、我慢せずに痩せたい。これはダイエットに取り組む殆どの人が持っている本音だろう。ダイエットは食事制限や長時間の運動が求められ、我慢の連続、辛さに耐える毎日、といったイメージを持っている人も少なくない。そこで今回は新しい楽して痩せられそうな方法について取り上げてみよう。

やはり肥満やダイエット先進国といえば、アメリカ。肥満による経済損失(医療費と生産性の低下)は2000年時点で1170億ドル。肥満や運動不足が原因での死亡は全体の20%近くを占めるという。なんと過体重の人が全体の60%以上というから驚きである。まあ、食べているものを見れば分かるような気もするが・・・。とにかくこのような現状だから、市場も大きく、研究も熱心というわけである。

食欲を抑えるレプチン
抗肥満薬には多くの可能性が秘められている。中枢神経系に影響して食欲を抑制したり、脂肪の吸収を抑えたり。体脂肪の燃焼を促進するものも開発されているという。
そんな肥満治療の一つとして注目されているものにレプチンがある。ご存知のようにレプチンは肥満遺伝子と言われ、食欲を調整する働きを持っている。このレプチンを直接皮下に注射するという治療が米国で研究されているらしい。治験によると6ヶ月で7キロもの体重減少が見られたとのことである。

脂肪細胞への栄養補給をストップ
さらに、動物実験の段階であるが、脂肪細胞への血液を止めて細胞自体を死滅させてしまおうという治療が研究されている。もともとガン細胞を死滅させる為の研究が脂肪細胞にも応用できるという。脂肪細胞はガン細胞と同様に血液から栄養を補給しており、脂肪細胞内の血管を詰まらせる特定のペプチドを注射することで脂肪の減少が可能となるというのである。勿論、脂肪細胞の血管のみを選択的に詰まらせるので副作用も少ないらしい。なかなか面白い研究である。

脂肪溶解注射(リポディソルブダイエット)
脂肪溶解注射は、既に日本でも一部で行なわれるようになっている。高脂血症の治療薬として使用されていた薬剤の成分を直接皮下に注射し、その部分の脂肪細胞を破壊してしまう方法である。メスを使わない脂肪吸引として注目されているが、減量には限界があり、ダイエットというよりは部分やせの治療という見方が正しいようである。

電気ショックで食欲をコントロール
電気信号を送るチップを体内に埋め込み、胃や脳にショックを与えて食欲のコントロールをするという研究も存在する。既に胃にショックを与えて満腹感を錯覚させるという治療は存在しているらしいが、効果はまだ不十分なようである。動物実験でも明らかなように、脳の摂食中枢を破壊してしまうと食欲が全く無くなるように、中枢神経のコントロールがうまくできれば食欲のコントロールも可能かもしれない。しかし、ここまでやると何のために生きているのか分からなくなってしまうようなレベルである。

やはり、人間は人間らしく普通に食べて、運動して、健康に生きるのが一番ではないだろうか。

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