基礎知識

肥満と生活習慣病

肥満症といわれるように、肥満を病気のように扱うようになってきている。 糖尿病を始めとして多くの生活習慣病の発症リスクが高まることが明らかになり、 世界保健機関でも「肥満は人類の疫病」と位置付けている。

肥満と関係の深い生活習慣病

■糖尿病(インスリン 非 依存型)
肥満者に糖尿病が多いこと、糖尿病になると肥満しやすいことはともに指摘されている。
糖尿病は血中のブドウ糖の濃度が上昇(高血糖)することで様々な合併症を引き起こす病気である。 合併症には、視力低下や失明、腎臓の機能低下、動脈硬化、神経障害、足壊疽などが存在する。
肥満によって血中のブドウ糖をエネルギーに変換するのに必要なインスリンが効きにくくなると言われている。

■高脂血症
血中の中性脂肪やコレステロールが増える病気で、中年以降の半数が高脂血症と言われるほど多い。
高脂血症の人は、動脈硬化症に発展しやすく、心筋梗塞、脳梗塞などの疾患への入り口となる。 肥満者に多く見られるが、肥満でなくても高脂血症がみられる。

■脂肪肝
高脂血症と同じく非常に多く見られる疾患であり、エネルギーの貯蔵庫である肝臓に脂肪が過剰に蓄積してしまうことを指す。 いわばフォアグラのような状態である。肝炎、肝硬変、肝がんなどにも発展する可能性がある。

■高血圧
糖尿病と同じく、肥満と高血圧も相互に深く関係している。高血圧の原因は様々な要素が複雑に関係しているが、 正常体重に減量するだけで改善するといったケースもあり、肥満との関係が深いことが分かる。

■脳梗塞・心筋梗塞
脳梗塞や心筋梗塞といった血管の病気も肥満者に多いことが知られている。 動脈硬化と高血圧などが肥満者に多いことから、おのずと脳梗塞や心筋梗塞のリスクも高くなる。

上記に挙げたものに限らず、多くの疾患が何らかの形で肥満によって発症したり悪化したりする可能性を持っている。 脂肪組織、特に内臓脂肪の増加は、それぞれの器官の働きを少しづつ狂わせ、全身の健康を保っているバランスを 狂わせてしまうといわれている。
まさに、肥満は万病の元として、現代人の前に立ちはだかる難問となっているのである。

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