基礎知識

肥満解消の外科手術

肥満解消の外科手術は、高度肥満に対する究極の選択肢であろう。リスクも大きく、高度肥満の中でも内科的な治療では困難な状況において行なわれるべきとの見解が多い。
最も良く行なわれている肥満手術は、胃の縮小手術である。いくつかの術式が試行されてきたが、現在は下図左のように胃嚢部分を狭くする手術(垂直離断胃形成術)が主流である。一方、下図右のように胃の上部を水平に遮断し小腸と縫合する胃バイパス手術も広く行なわれている。

垂直離断胃形成術

胃バイパス手術

これらの肥満手術の成績は内科的な治療に比べて確実性が高く、体重の減少率でも20%を超える高率な減少を短期間で達成できることが多いと報告されている。また、内科的な治療に比べてリバウンドやウエイトサイクリングの発生が低く抑えられるという。

胃の縮小手術の他にも、消化吸収能力を低下させる為の小腸バイパス術や胆膵バイパス術なども以前は行なわれていたが、副作用が出やすく手術が大掛かりであることから現在では殆ど施行されていない。

脂肪吸引術
肥満の解消が目的ではないが、脂肪を除去する方法として脂肪吸引手術がある。皮下脂肪を吸い取ってしまおうという手術であるが、除去できる量が少ないために大幅な体重減少には向いておらず、体型を整える為の美容目的の手術と認識されている。

医療を受ける時に、 EBM ( Evidence Based Medicine )といって医学的な根拠のある治療法であるかどうか確かめようとするように、ダイエットをする場合にも医学的な根拠が確立されているかどうかを確かめたいものである。

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